概要
鉄道網は,駅をノード,そのあいだの線路をリンクと見なした場合,ネットワークとみなすことも可能である.また,快速・特急の様に運用上の関係で,乗客が乗り降りできない駅が存在することを考えると,切り口によっては別のネットワークが見えてくる.たとえば,各駅で乗降する可能性などを図ることで,駅付近がもつ潜在的な集客能力などを調べるには,電車の運行状況などを重視するネットワークを構築し分析することとなる.他方では,事故などで運行停止となった路線が生じた場合の代替経路のキャパシティを調べるには,独立した運行が可能な路線を対象としたネットワークを用意し分析する必要がある.
鉄道網の分析
Britain’s national railway network: fit for purpose in the 21st century?
Journal of Transport Geography(2007), pp.198--216
まずは,イギリスにおける鉄道網の発展の歴史について.あと,ネットワークという視点から,鉄道網の変遷が産業構造などに与えた影響を考察しているかんじ.民営化によって成長がとまり,産業にカオスを与えた的なことがかかれているなぁ.
The European freight railway system as a hub-and spoke network
Transportation Research Part A(2007), pp.523--536
列車による貨物ネットワークのお話.hub-and-spoke 型のネットワークを想定した配送網の設計に主眼をおいている? ネットワークのハブをどこにするかの選択を行っているところからも,空間上ネットワークの重要地点を選ぶなどに役に立つのかも.でも,Hub としての評価が何でされているのかとかが全然わからないなぁ.In, Consol って何?
Scale-Free Network, Small-World network
Is the Boston subway a small-world network?
Physica A(2002), pp.109--113
Bostonの地下鉄のネットワークの分析.駅(ノード)数は124,パスは124,L=15.55, C=0のネットワーク.2ノード間のパスの効率性 e=1/d_{ij}で定量化(パスがないときにはe=0)している.ネットワーク全体の効率性E_{global}は 1/N(N-1)*SUM(e_{ij})としている.でも,これって距離の中心性じゃないのか.んでもって E_{loc} は,個々のノードの距離の中心性だし.
それはおいておいて,その効率性
それはおいておいて,その効率性
主な研究者?
参考サイト